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インフルエンザの予防摂取の注意点:副作用について

毎年猛威を振るう、恐ろしいインフルエンザ。その症状のしんどさから少しでも逃れようと、毎年インフルエンザの流行が近づくと話題に上るのは「予防接種」ですよね。かつてテレビのニュースでは「副作用がある」と話題になっておりました。今回の記事では、安全に予防接種を受けるにはどうしたら良いのかをお伝えします。
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インフルエンザの予防接種薬ワクチンとは?

まず、インフルエンザという病気の予防策として第一に挙げられる「予防接種」。予防接種の際に使用される薬液のことを「ワクチン」と呼びますが、このワクチンの効果や意味、ご存知ですか?

インフルエンザに限らず、ワクチンとはその感染症に対し免疫をつけることを目的として開発された薬液のことです。このワクチンの中には、弱らせた、あるいは既に死んでしまったその病気の原因であるウイルスや微生物などが入っています。

人間の体は優秀に作られていますから、これを摂取することでこの病気の特徴を学び、「次は罹らないぞ!」「次は体に害が少ないように対抗するぞ!」と抗体を作り出すわけです。

皆さんは子どもの頃、学校などで予防接種を受けたことを覚えているでしょうか。あの予防接種のおかげで、私たちは数々の感染症から身を守ることが出来ているのです。

でもあの予防接種は、子どもの頃、その一時期で終了し、成長した今では行っていませんよね。では何故、インフルエンザに限っては予防接種を毎年受けなければならないのでしょう。

その理由は、常に変化し続けるインフルエンザの生命力の強さにありました。

インフルエンザウイルスは、ウイルスであるために非生物とされることもありますが、生物と同じような特徴を持っています。

生物は皆進化して今の形になりました。人間もそうです。

そして生物のような特徴を持ったウイルスもまた、生物のように毎年抗原性を変えてきます。あの手この手で私たちの体を蝕み、増殖しようとしてくるわけです。

そのため、予防接種もその年流行すると予測されたウイルスに対抗したワクチンに差し替えられます。以上の理由から、インフルエンザの予防接種は毎年行う必要があるわけですね。

インフルエンザの予防接種の、副作用ってどんなもの?

さて、インフルエンザとワクチンの、イタチごっこにも似た攻防についてはご理解頂けたでしょうか。それでは本題である「インフルエンザの予防摂取の注意点:副作用について」、こちらのお話に入っていきたいと思います。

予防接種は、インフルエンザの発症を抑えてくれる効果があります。また、仮に罹ったとしても軽い症状で済むといった、軽微な被害で済ませられるという利点もあり、毎年流行時期が近づくと予防接種に行く、という方が多くいらっしゃいます。しかし人によっては、インフルエンザの予防接種を受けた後に副作用のような症状が出た、という方もいます。

例えば、

副作用の代表的な症状

  • アナフィラキシー
    主に全身の皮膚が赤くなったり、じんましんや痒みが生じる症状、粘膜部分が腫れる、息切れやせきが止まらなくなったりと多くの症状が出るアレルギー反応のこと。
    血圧の低下に伴い倒れてしまったり、失禁してしまったりといったこともある危険な症状。
  • ギランバレー症候群
    両手両足の力が入らなくなる症状。主に筋肉を動かす際に脳から信号を伝える神経「運動神経」が障害されることで起こる特定疾患。
  • 肝機能障害
    初期症状がほとんどなく、症状の自覚も遅い「沈黙の臓器」が正常に機能しなくなった状態。放っておくと肝がんや肝硬変、肝炎など、病気になってしまう可能性も。皮膚や白目の部分が黄色味を帯びてきたら要注意。
  • 急性散在性脳脊髄炎
    ワクチン接種などで起こるアレルギー性の脱髄疾患。原因が分からないものもある症状で、頭痛や不眠、排泄困難など、その症例は様々。回復後、再発する可能性も。
  • ぜんそくの発作
    せきや痰が多く、「ゼーゼー」と呼吸する音が特徴的。酷いと呼吸困難や酸素欠乏によって苦しい思いをすることも。

……のような症状が挙げられます。

副作用が出る確率や条件

上記のような重篤なものから、注射した所が少し赤く腫れてしまったり、頭痛や吐き気、倦怠感を感じてしまったりするものまで幅広く、その症状の程度もまた個人差があるようです。

注射した箇所が赤く腫れる、疼くような痛みが走るなどの症状は、予防接種をした人のうち10%~20%の方に見られ、頭痛や吐き気、倦怠感を感じてしまう人もまた5%~10%存在します。

しかしそのいずれもが基本的には2、3日で完治しており、重症化しているケースは稀なようです。

このような副作用が出る条件というのも人により多種多様で、また場合によっては予防接種を受けるのを控えた方が良い、とされる人もいます。

こんな人は予防接種を受けてはいけません

以下は予防接種実施規則に定められた文章を噛み砕いたものです。これに当てはまる方は予防接種を受けることは出来ません。

  • 予防接種が不必要だと判断された人(既に必要数の予防接種を行っている人)
  • 明らかに平熱ではない体温の人(熱がある人)
  • 重篤な急性疾患に罹っている人(凄く重くて進みの速い病気の人)
  • 当該疾病への予防接種によりアナフィラキシーを呈したことが明らかな人(過去この予防接種を行った時にアナフィラキシーの症状が出てしまった人)
  • このほかにも、予防接種を受けるにあたり不適当だとされる人(お医者様の判断)
  • これらに当てはまる方、あるいは当てはまらずとも予防接種を受けるにあたり不安要素のある方は、医師への相談をおすすめします。

予防接種後の注意点

医師からも「OK」を貰い、無事予防接種を終えられてもまだ気は抜けません。予防接種後は、念のため30分は病院外から出ず、安静にしておくのが無難です。病院内でなら、いざという時、医師の方々がしっかりとした対処をしてくれますからね。

特に注意するべき症状はコレ

下記は、予防接種後に出るかもしれない症状の中でも特に注意するべき症状です。この症状が出たら、早急に医師の方に相談して下さい。

  • 注射した跡が、大きく広く腫れる
    →大きく、広く腫れあがり、その範囲が異常なレベルで広がり始めたら危険です。
  • 呼吸するのが苦しい
    →呼吸しにくくなって意識が朦朧としたり、呼吸が出来なくなってしまったりするのはアナフィラキシーショックが原因と予想されます。アナフィラキシーショックとは…先述したアナフィラキシーが重症化し、生死にも関わるレベルの過剰なアレルギー反応となったもの。予防接種後、30分以内で急激に発症することがほとんど。
  • 身体全体や手足に力が入らない
    →先述したギランバレー症候群が疑われます。予防接種後、1週間~3週間の間に症状が出て、酷いと呼吸困難の恐れも。

副作用が出たらとるべき行動

今までご紹介した通り、症状の差は個人によって千差万別です。まずはその症状がどのようなものかを冷静に見極め、上記の危険な症状が出たと判断したら慌てずに病院の医師に相談して下さい。

また、予防接種後数週間は何かあった時のためにも1人にならないよう努めるのが良いでしょう。突然意識を失ってしまっても、周りに人がいれば、異常に気付いて救急車を呼んでくれる筈です。

まとめ

以上、インフルエンザの予防接種における注意点についてお話ししてまいりました。人間の考えから作られたワクチンは、本来想定していなかった薬の効果が出ることもあり、それによって酷い被害を被ってしまうことがあります。

それは誰にでも降り掛かる可能性のある不幸であり、しかしそこから先の対処次第では被害を軽微に済ませることもまた出来る不幸でもあるのです。少しでも安全な予防接種を受けるためには、予防接種を受ける私たちの意識もまた非常に重要なものの1つなのかもしれませんね。

-病気・不調

2016/07/08