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お腹が痛いし下痢も…原因と対処法:過敏性腸症候群について

毎日の生活の中で私たちはたくさんの「体の不調」に悩まされますが、その中でも場所や時を選ばずにやってくる「腹痛」はとてもやっかいです。慢性的な腹痛や下痢は実は「過敏性腸症候群」という病気かも知れません。症状の主な特徴と原因、治療方法をご説明致します。
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こんな症状が出ていたら注意!

過敏性腸症候群の主な症状は、腹痛と便通異常です。持続性の鈍痛であることが多いのですが、おなかに刺し込むようなキリキリした「疝痛(せんつう)」が起こることもあります。痛みは便意をともない、お手洗いに行った後には痛みは軽快しますが、何度も繰り返すこともあります。急な腹痛というと下痢を想像しますが、腸管のけいれんから起きる便秘やガスが異常に出るという症状に悩まされている人も多くいます。

「悪いものを食べた」などの原因がはっきりした突発的な腹痛ではなく、原因不明の便秘や下痢が続いたり臭いの気になるおならがたくさん出る場合は「過敏性腸症候群」を疑っても良いでしょう。

下痢は必ずと言っていいほど腹痛とセットになっています。それでは下痢と腹痛はなぜ一緒にやってくるのでしょうか。

腹痛を伴う下痢が続くのは、なぜ?

下痢と腹痛が続くのはなぜ腹痛と下痢の関係

下痢のときはおなかがゴロゴロしますよね。これは実は腸の運動が激しくなったことにより引き起こされています。

本来は栄養や水分をゆっくり吸収しながら小腸から大腸へ送られる食べ物が、腸が過敏に動いてしまうことにより通常のスピードより速く排出されようとします。

そのため、消化途中の食べ物が水分と一緒に体外へ出てしまうのです。そしてその際には、腸の異常な動きによってキリキリした痛みも感じられます。これが急な腹痛と、下痢の関係性です。

腹痛を伴う下痢の原因は?

それでは、このつらい腹痛と下痢はどのように引き起こされるのでしょうか。原因は幾つか考えられますが、「冷え」が主な原因とかもしれません。「冷たい飲み物・食べ物を食べた」「ビールを一気飲みした」などの理由により急に内臓が冷えてしまうと、腹痛をともなう下痢になりやすいです。

同様におなかの冷えにも注意しましょう。夏の薄着で、おなか周りが冷え冷えになっていると下痢になりやすいです。

ストレス性の過敏性腸症候群の場合は、緊張や対人関係のストレスでおなかが痛くなることもしばしば。腸は、脳と同じくらいストレスに過敏に反応してしまいます。

「体性痛」「内臓痛」「関連痛」

3種類の腹痛があります。痛みの表現も、「鈍痛」「キリキリ」「じんわり」などたくさんありますよね。それでは腹痛の3つの種類についてみていきましょう。

「体性痛」
痛みのポイントがはっきりしており、そこを押すと強い痛みを感じるのが「体性痛」です。強い痛みが30分以上続くのも特徴で、ジグジグと突き刺す鋭い痛みを感じます。体をひねったり歩いたりするとひびくように痛むため、やっかいな腹痛です。自然に治らない場合は医師の診断を受けるべきです。

「内臓痛」
キリキリという痛みが一定の時間をおいて繰り返すのが「内臓痛」です。いったんおさまったと思ったらまた痛みが・・・という経験は誰しもがしているのではないでしょうか。これは胃や腸、胆嚢などの「管腔臓器」が伸び縮みするときに起きる腹痛です。おなか全体が痛み、吐き気や冷や汗などが同時に起こるのも特徴です。

「関連痛」
あまりにもおなかが痛いと、おなか以外の場所も痛んでくるような気になりますね。それは気のせいではなく「関連痛」かも知れません。これは内臓の炎症が激しいとき、隣接する別の部位の神経までもが刺激されて起こる痛みです。おなか周り以外にも生じることもあり「放散通」とも呼ばれます。

「過敏性腸症候群」とは

主な症状

それでは改めて、過敏性腸症候群をご説明します。おなかの痛みが慢性化し、少しの刺激で反応してしまう状態が「過敏性腸症候群」と呼ばれます。この病気の難しいところは、検査では診断ができないところです。よく起きる腹痛について問診をすることでしかわからないため、病気だということに気が付かず悩んでいる人も大勢います。

「ずっと下痢気味で、困っている」
「頻繁におなかが痛くなる」
「ストレスを感じるとすぐに便意が」

このような悩みがあるなら、過敏性腸症候群を疑って病院へ行きましょう。

過敏性腸症候群になるのは、こんな時

過敏性腸症候群になるのは、こんな時

過敏性腸症候群になる原因ははっきりしないものの、引き起こされるポイントとして考えられるのが「精神的なストレス」や「自律神経の異常」です。一見腸に関係のないことから発症することも多く、病気の発見を遅らせる理由のひとつとなっています。

また、生活習慣の乱れも密接に関わっています。不規則な性格でホルモンバランスなどが狂うと自律神経にも影響が出てしまいます。その結果腸の動きに悪影響が及び、体へのダメージを与えます。

過敏性腸症候群を治す方法

毎日のように腹痛が続くと、生活にも支障が出ますよね。それではこの過敏性腸症候群はどのように治療をするべきなのでしょうか。

病院に行って治す

病院に行って治す

まずは医者へ行きましょう。慢性的な腹痛はガンや腫瘍などの大きな病気の可能性もあります。しかし検査で他の腸の病気が見当たらないとき、過敏性腸症候群が疑われます。

何科にいけばいいのか?

内科もしくは消化器科へ行きましょう。過敏性腸症候群には「下痢型」「便秘型」「交代型」「分類不能型」の4つのタイプがあります。自分がどの型なのかを判断してもらい、治療に繋げます。

また患者さん自身の自覚症状で診断する「ローマ基準」という世界的な診断基準が使われており、このような診断は病院に行かなければ知ることができません。

下痢の時の食べ物は?

日常生活の中では食べ物に気を付ける必要があります。腹痛の原因になりやすいものはなるべく避けたいですよね。特に、電車に乗る前や大事な仕事の前の日には注意しましょう。そして、おなかに良い食べ物を積極的に摂るようにしましょう。

良い食べ物3つ

うどん

「柔らかい麺類・ごはん」消化がよく栄養価が高いものをゆっくり食べるようにしましょう。
「あたたかいお茶・白湯」脱水症状に気を付け、胃腸に優しい飲み物を飲みましょう。
「豆腐・白身魚」肉類は避け、負担の少ないものでタンパク質を補いましょう。

悪い食べ物3つ

ビール

「冷たいもの・刺激物」激しい症状を抑えるためにも、冷たい飲み物やアルコールは避けましょう。
「揚げ物・肉類」脂肪を多く含むものは胃腸への負担になります。
「食物繊維の多いもの」下痢の際には、腸を良く動かす繊維質のものは控えましょう。

まとめ

過敏性腸症候群は原因不明で治療法も確立していないため、なかなか対処が難しい病気です。周囲に理解されにくいことも、つらさを増す要因ですね。しかし、なるべくストレスを溜めないようにセルフコントロールすることで緩和も可能です。そして自分で抱え込まず、専門医にかかることも検討してくださいね。

-病気・不調

2016/07/12