【お母さん必見】卒園式で恥をかかない服装の選び方

卒園式の服装、「外さない」ための基本的なポイント
入園式と卒園式の服装の違い
幼稚園、保育園の入園式、卒園式はお子様にとって初めての正式な式典である場合が多いです。出席するお母様にとっても大事な行事ですから、当日に向けて、しっかりと準備しておきましょう。
入園式、卒園式共に、フォーマルな装いが基本です。次項で詳しくご紹介しますが、両者は式典としての意味合いが違うので、服装も変えるのが一般的。また、3月の卒園式と4月の入園式は季節の変わり目を挟みますので、天候や気温にも気をつけて選ぶとよいでしょう。
意味合いや色の違い
入園式は、新しい門出の喜びを表現する明るい色(白、ピンク、ベージュ等)、卒園式は別れを伴う厳かな行事ですので、ダークカラー(黒、グレー、紺等)の服装が推奨されています。中でも黒は、先生などお世話になった方々への感謝と敬意を表すのに適した色。ですが、ブラックフォーマルは“喪”を連想させてしまいがちなので、注意する必要がある服装です。
卒園式の服装で失敗した体験談
東京都のヒサヨさん(32)は、一児の母であり広告代理店に勤めるキャリアウーマン。仕事と子育てを見事に両立していましたが、卒園式の服装までは余力が回らず、仕事着の中でもっともフォーマルに見えるグレーのパンツスーツで出席しました。
スーツ自体に問題はなかったものの、アクセサリーやコサージュも付けない完全なビジネススタイルは、思い思いにオシャレをしたお母様たちの中で浮いてしまい、式の後に撮影した集合写真を見るたびにちょっと苦い気持ちになるそうです。
第二子の予定もないヒサヨさんにとっては、一生に一度であったお子様の卒園式。ちょっとした準備でもっといい思い出になったのに、と後悔しているそうです。
失敗しない、服装の選び方
それでは、卒園式をより素敵な思い出にするための、失敗しない服装選びを具体的にご紹介します。
通っている幼稚園や保育園のルールや指定はないか確認
地域や各園ごとに、意外とローカルルールがあるものです。書面で通達されている場合もありますが、暗黙の了解とされていることも。ぜひ、まずは先生など園関係者にご確認を。
実際に卒園した家族のお母さんに聞いてみる
上の兄弟が同じ園を卒園しているお母様がお友達にいらっしゃれば、ちょうどいいでしょう。いない場合でも、知り合いの多いお母様から紹介してもらうなど、方法はあります。実際に体験した方のお話を聞いて失敗を防ぐのが、最良の方法です。
色で気をつけること
基本的には、卒園式は入園式よりも厳かな式典。派手に見えてしまう明るい色や、あまりにも個性的な色は原則NGです。そして、感謝や敬意を伝えるのに適した黒ですが、先ほども申し上げたとおり喪服をイメージさせてしまう場合があるので、全身黒ずくめも推奨されません。
アクセサリーの注意点
ダイヤなどのきらびやかな宝石は、式典ではマナー違反。夜っぽいイメージの色付きアクセサリーもよくありません。やはり、一番無難でかつ優美な、真珠を選ぶとよいでしょう。
真珠のネックレスで注意すべき点は、色、大きさ、長さです。黒真珠などは主張が強すぎるので、アコヤ真珠、もしくは淡水真珠がオススメです。
特に礼服で出席する場合は、アクセサリーで華やかさを足すことができますね。大きさは7.5mm-8mmがもっとも上品に見えます。大きくとも8-8.5mmにしておきましょう。基本は1連のものを。服装と合っていれば2連でもよいですが、長いものは品位を損ねるので、胸元を彩る程度の長さを選びましょう。
スーツ選びのポイント
卒園式での服装は大体スーツ、ワンピース、着物に分かれますが、その中でも多数派はスーツのようです。マナー的にはパンツでもスカートでも全く問題はありません。パンツスーツは動きやすいので、役員などをされて当日も忙しく動き回るというお母様には、特に推奨されます。落ち着いた配色の、フォーマルスーツを選びましょう。
普段使っているビジネススーツもマナー違反ではありませんが、先ほど紹介したヒサヨさんの例のように、完全なビジネススタイルになってしまうのは考えもの。こちらは、インナーのブラウスに明るい色やフリルを用いたり、コサージュなどの小物を付け足すことで回避できます。
ワンピース選びのポイント
体型や年齢に関係なく、華やかでお洒落な印象に仕上がるのがワンピース。ジャケットとセットで揃えるとよいでしょう。注意すべきは、カジュアルになりすぎないこと。丈はやはりひざ丈で、色も落ち着いたダークカラーのものを。
スーツの場合にも言えることですが、喪服を思わせる黒いストッキングは基本的にNG。また、あまりにも高いヒールや、ピンヒールのパンプスは品位を損ねるだけでなく、園庭を傷つける場合もあるのでやめておきましょう。
着物選びのポイント
日本における不動のフォーマルウェアである着物。びしっと着付けをして華やかなお母様は、上品かつ目を引くでしょう。卒園式などの式典の場合は、礼装、もしくは準礼装がマナーですが、無理に紋入りにする必要はありません。実際の式でも、もっとも好まれているのは淡い配色の色無地のようです。
あとは訪問着、付け下げが適しています。色は、スーツやワンピースと違い、淡いピンクや水色など、春らしいものが好まれる傾向にあるようで、パーティーに着ていくような派手な柄を避ければ、自由に選ぶことができます。帯は必ず袋帯で、草履は白いエナメルのものを用意しましょう。
その他の卒園式の持ち物チェック
フォーマルな場では持ち物のルールも多いものです。何が必要か事前に確認して準備することが重要です。
コサージュ選びのポイント
コサージュについては、厳密な決まりはありません。唯一NGである黒を避け、ピンク、ベージュ、青、紫など、年齢やスタイルに合わせて楽しく選びましょう。お店で衣装を見せて、店員さんに候補をだしてもらうのも手です。
失敗しないコサージュの付け方
コサージュを付ける位置ですが、マナーとしては、右でも左でもOK。一般的には左に付ける場合が多いですが、服装との兼ね合いで右でも問題ありません。高さは心臓の位置よりも、鎖骨あたりの方がすっきりと、綺麗に見える場合が多いです。
カラーを際立たせたい時は襟元でもいいですね。こちらも厳密なルールはないので、色々な付け方を試してみてください。また、大切なお洋服が傷むのを避けるには、ピンを挿す部分に当て布をするとよいでしょう。
スリッパも必須
園から通達があるとは思いますが、忘れてはいけないのがスリッパ。服装にあった落ち着いた色で、手持ちのものを使う場合でも来客用にしておきましょう。
足を覆うタイプの方がオシャレに履きこなせますし、最近はリボンなどの装飾付きやヒールのあるスリッパもあるので、余裕があれば購入してワンランク上の着こなしを目指しましょう。また、着物の場合は裾を引きずってしまうので、草履と同じくらいのヒール高が必要です。
涙を拭くハンカチやタオルも忘れずに
卒園式はお子様にとって初めての、別れを伴う行事です。お母様も、数年間で成長したお子様の姿を見て感動を禁じ得ないでしょう。ハンカチは必ず持参する必要があります。
淡い色、特に白がオススメで、あまりにも派手な柄付きでなければレースでもタオル地でも、基本的にはOKです。手持ちのものから、なるべく上品で質のよいものを選ぶとよいでしょう。
当日の様子を記録する、カメラやビデオ
スマートフォンでも写真撮影はできますが、ずっと携帯電話をかざしているのはあまり気持ちのいい光景ではありませんね。これから小学校にあがるお子様。撮影する機会はいくらでもありますから、コンデジくらい購入してもよいでしょう。安価で性能のよいものが電気屋さんに並んでいます。式典中は撮影禁止の園もあるようなので、そのあたりはご注意を。
充電を忘れずに
意外と多い充電忘れ。充電に時間がかかる機種もあり、当日の朝から始めたのでは心もとない可能性も。前日のうちにコンセントにさして充電しておきましょう。
配布物もあるので、大きめのバッグが安心
証書等はもちろん、粗品がかさばる場合も結構あります。服装と合わせられる範囲で大きいものを用意するのもよいですし、フォーマルな装いに合わせたハンドバッグを用いる場合は、折りたたみ式のセカンドバッグを忍ばせておくのがオススメです。
まとめ
冠婚葬祭のように絶対的なルールがないのが逆に悩ましい、卒園式の服装。ですが、制限の中で素敵にオシャレをするのも、なかなか楽しいものです。あくまでフォーマルに、そして主役は園児たち。それを念頭においておけば大丈夫。
お母様が上品で美しければ、お子様だってきっと嬉しいもの。しっかり準備をして式にのぞみ、ご家族のかけがえのない思い出を作ってください!
2016/07/08