冷え性に悩む女性に!食べ物・栄養で改善しよう

目次
冷え性に悩む女性は多い その原因は?
成人女性の2人に1人が冷え性に悩まされている。一般的に女性に多いと言われる「冷え性」には、症状と原因にそれぞれいくつかの種類があります。
体の各部位ごと、どこが冷えてしまうのかによって原因は異なり、あまりにも酷い冷え性に悩まされる人は頭痛、腹痛、生理痛、その他あらゆる不快な症状にまで発展してしまっていることもあるようです。
そこまでいってしまうと、私生活においても支障が出かねませんよね。
また、中には健康への危険信号を発する冷え性もあって、例え我慢出来る冷えでも一概に放っておけないのがまた悩みどころです。では何故、男性により女性の方が、冷え性になりやすいのでしょうか
筋肉が少ない
まず女性は男性に比べると、筋肉量が少ない場合がほとんどです。人間の体は熱を作り出す際、その大部分を筋肉の動きに頼っています。ですから必然的に筋肉のない女性の体は冷え性になりやすい傾向にある、というわけです。
月経がある
また、女性はおおよそ月1回、血を流さなければならない難儀な体をしています。それでさえも憂鬱な期間ですが、月経時は体内の血液量が平時よりも減ってしまいますよね。血液もまた、体に熱を巡らせる上で多くの働きをしています。
これが少なくなれば自ずと体温も下がりがちになって、そこに来て冷え性悪化による生理痛という不快感のダブルパンチ。まさに踏んだり蹴ったり。悪循環も良いところです。
おしゃれ優先の薄着
女性である以上、誰もがおしゃれはしたいと思いますよね。可愛いスカートがあれば少し寒くても履いてみたり、夏であれば腕や脚をしっかりさらして涼しげな装いをしてみたり。でもこれも、直接的で分かりやすい「冷え」の症状が出てしまう、典型的な原因です。
例えば寒い中スカートを履けば、いくらタイツを履いていても下半身は冷えてしまいますし、暑いからと肌の見える面積を増やせば、いざ冷房の効いた屋内に入った時、体はその急激な温度差に容易く冷えてしまいます。
健康的でないダイエット
おしゃれに勤しみ始めると、やはり気になるのは体型です。無駄な脂肪を落とすため、食事の量を極端に減らしたり、特定の食品を抜いて偏った食事をしてしまったりすれば、冷え性を悪化させるだけでなく、体調悪化にも繋がってしまうでしょう。
このように、女性の体のつくりと生活傾向には、冷え性になりやすい成分がたっぷりと詰まっているのです。
タンパク質不足に注意!ヘルシー志向の落とし穴
さて、ここからは上記でご紹介し「健康的でないダイエット」にも関わってくるお話です。
ダイエットをしていると、敬遠しがちになるのが「お肉を食べること」ではないでしょうか。そうしてお肉を食べない分、お野菜などの量を増やしてお腹を満たす、という食生活になっている方はいませんか?
野菜中心のヘルシーな食生活は一見して健康的に見えますが、実は冷え性の人にはイマイチな食生活です。
まず、タンパク質を多く含む食材はお肉やお魚などの動物性タンパク質。そして豆類、穀物などの植物性タンパク質です。これらを片一方だけに偏らせた食生活では、いずれ体調を崩します。
動物性タンパク質はより多くのタンパク質が含まれる分、脂肪やコレステロールが多いのが問題です。しかし、これを摂取しなくなると、疲れが溜まりやすくなったり、むくみやすくなったりと遅かれ早かれ弊害が出ます。
一方の植物性タンパク質の場合は、ヘルシーでこそありますが、たんぱく質の量は動物性タンパク質に比べて体内での活用率が低い傾向にあります。こちらは確かにダイエットや生活習慣病に効果のあるものとして重宝されますが、あまりに植物性タンパク質のみに偏った食生活をしていると、妊婦や子どもには特に悪影響が出ると言われているのです。
ヘルシーな食生活をする場合でも、必ず食材の組み合わせというものを考えて、バランス良くタンパク質を摂取することをおすすめします。取り込んだタンパク質は体内でアミノ酸になり、肝臓に行き着きますが、その消化の際に多くの熱を発生させると言われているのです。植物性・動物性タンパク質をバランスよく取ることにより、体内の熱を生み出し、ひいては冷え性改善にも繋がっていくわけですね。
血行を良くして身体を温めるビタミンEのチカラ
体を温めてくれる栄養素はまだまだあります。ビタミンE。女性にとって敏感なワード「老化」、特に細胞の老化を防いでくれる、頼もしい栄養素です。しかも冷え性の人にとっては、もっと頼もしい栄養素となりえます。
ビタミンEのすごいところは、血管を拡張&血流を促進してくれるところ。血の流れが良くなれば、手先足先の冷え性も改善が見込まれます。
加えて自律神経の乱れから来る冷え性だった場合、ビタミンEはホルモン分泌を調整してくれるので、自律神経の乱れを調整することにも繋がるのです。
では、ビタミンEを多く含む食材にはどんなものがあるのでしょうか。こちらの食品には多くのビタミンEが含まれます。
- 種実類…アーモンド、ヘーゼルナッツ、落花生、ひまわりの種、ごまなど
- 野菜類…西洋かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリー、アスパラ、春菊など
- 魚介類…あんこうきも、イクラ、たらこ、アユ、ニジマス、うなぎなど
- その他…小麦胚芽、マヨネーズ、抹茶、ひまわり油、とうがらしなど
このように、日常的に摂取出来る食材にも、ビタミンEを含んだものは数多く存在しています。普段からの食生活にバランス良く取り入れて、脱・冷え性を目指しましょう。
反対に、冷え性の方におすすめ出来ない食生活もまた存在しています。
やってはいけない!身体を冷やす食生活とは?
甘いものとコーヒーに注意
一見冷え性に関係なさそうなこの二品。けれど甘いものの品目を思い浮かべてみて下さい。ジュース、アイス、ケーキに果物。冷たくて美味しい食べ物ばかりですよね。
これらは直接体を冷やしてしまうだけでなく、消化・吸収の過程で体を冷やしてしまう性質を持っているのです。コーヒーもまたカフェインの利尿作用が強く、その影響で体が冷えてしまうのだとか。
これら二品を摂取するにしても、適量を守り、過剰な摂取を控えることが大切です。
身体が冷えるメカニズム
ここまでご紹介してきた内容で既に察した方もいらっしゃるかと思いますが、身体的特徴を除いた冷え性の原因は、全て不摂生な生活習慣に起因しています。
体温を調節するにあたり、必要な栄養を取らず、体温調節を妨げる栄養は取る。適度な運動をしていない。結果、血の巡りが悪くなり、体の一部分の体温が下がる、酷くなると体に分かりやすい不調が出てくる……。
逆に言えば、この反対のことをすれば、冷え性から抜け出せる可能性が十分にあるということでもあるのです。適度な運動をすれば筋力が付き、体を温める準備が出来る。血液の流れを良くするビタミンEをたくさん含む食材を摂取する。これだけで、軽微な症状の方は大分改善が見込まれるかと思います。
まとめ
以上、冷え性に関するお話でした。日々の生活の行動と食生活をほんの少し変えてみるだけで、劇的とまではいかなくとも、足先や指先に体温が戻る日が来るかもしれません。
また、食生活のほかにも体のマッサージを行うことで血行を良くし、体を温める方法もあります。より良い日々の実現のためにも、まずは自分に出来ることから試してみて下さいね。
2016/07/08